今と昔(特に13C~16C)のグローバル化(グローバリゼーション)の共通点と相違点をまとめてみました。東アジアと東南アジアの事例が中心ですが、他地域でもある程度は転用可能だと思います。学校のディスカッションやレポートの材料にどうぞ!
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<共通点>
・交易と軍事力を仲立ちとした関係
例:シルクロードなど
・元締めとなる大国の存在
例:昔はイスラーム帝国・中国、今は日本・中国・米国など
・今も昔も中国が鍵の一つ
例:昔は朝貢貿易の管理者として、今は生産者・消費者として
・言語文化面において統一化が進む
例:共通語の普及(昔はアラビア語・マレー語、今は中国語や英語など)
<相違点>
・今は外国人に主権の一部を委任していない、傭兵がいない。
・今は王国や港市国家がほぼ存在しない。
・今は当事者間での直接交易が主流だが、昔は港市国家を中継点とした交易関係。
・今はIT化と交通インフラの発達で、ヒト・モノ・カネ・情報の交流がより活発になった。
・今は昔と比べて観光旅行としての海外渡航が増えた。
・今は昔と比べて交易に関して宗教が重視されなくなった。
・今は昔と違って外国人居留地がなく、各自が自由に分散して居住している。
・今は自由貿易、昔は制限貿易が主流?
・今と昔で交易品の内容が異なる。
・今は形のない品物も商品として交易対象になっている。
・今は各国の特色の交換と普及の関係だが、昔は権威を背景に大国から属国への一方的な文化の降下の関係であった。
・今は未完成の材料の調達と完成品の拡散の関係が主流だが、昔は完成した特産品の関係が主流。
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