今回は、最近のTwitterやYouTubeなどで少し話題になっている、阪大外国語学部(特にマイナー言語)の学内の立場?について、実際にマイナー言語を専攻してる現役阪大生の立場からコメントしてみました。大学受験とか考えてる人にも今回の記事は需要あるかも?
関連:大阪大学に関する過去記事
関連:受験生や新大学生向けのおすすめブログ記事をまとめてみた
結論としては「あくまで外語生が自虐ネタで言ってるか、ちょっと頭のおかしい方々が学歴コンプをこじらせて言ってるだけなので、適当に受け流せばいいし、本気で言ってる人なら二度と関わらなければok!」という感じです。詳細は以下で説明していきます。
目次
1.なぜ阪大外国語学部というだけで見下す人がいるのか?
2.学内の学歴カーストの実態とは?
3.学外の反応は?
4.就活の影響は?
5.大学としての外国語学部の立場は?
1.なぜ阪大外国語学部というだけで見下す人がいるのか?
そもそも大阪大学外国語学部は、もともと大阪外国語大学を吸収してできた学部で、阪大の中では一番新しい学部です。また、外国語学部の偏差値はマイナー言語ほど低く、キャンパスも外国語学部のみ別キャンパスで孤立しています。
そして、阪大の中では珍しく女子率も高く数学不要でも簡単に受験できることから、外国語学部の存在は理系大学である阪大のマジョリティ層(理系男子)からすれば面白くないのかもしれません。
また、特に外国語学部のマイナー言語はその入りやすさゆえに、仮面浪人や三年次編入のための都合のいい踏み台としても残念ながら一定の評価を得ています。そして、阪大全体の立ち位置として、京大落ちの秀才層と地方の上位ガリ勉層が混在しているために、学歴コンプによる学内カーストが生まれやすいという背景もあります。
加えて、外語独特の履修システムのせいで簡単に留年となり留年率が高いことや、休学して海外留学に行く人が多いことも、内情を知らず中途半端に外国語学部について知っている人には格好のネタとなっているようです。
関連:大阪大学外国語学部の偏差値や倍率について書いてみた
2.学内の学歴カーストの実態とは?
周りの実感として、英語・中国語といった、メジャー言語は偏差値高めなので、そもそも学内カースト的なネタになりにくいです。逆に、主なターゲットとなりうるのはウルドゥー語やインドネシア語といったマイナー言語で、自虐ネタも含めてネタにする人は結構ネタにしますが、深刻な差別に発展するケースは皆無です。
基本的に、外国語学部内でも、他学部生でも学生同士としては特に違いはないと感じます。
こうした事情の背景として、こうしたネタが飛び交う新歓時期などは話題に困るため出身地ネタや受験ネタが鉄板で、その関連で、存在自体がユニークで話題性のある外語のマイナー言語がいじりのターゲットになるのはありがちな現象ともいえます。
また、理系がマジョリティの阪大において、文系である外国語学部生は、興味関心の方向性や知識の幅が理系学生と違うため、上手く会話が成り立たず、その結果、バカ扱いされがちという問題も存在します。(そして外語とそれ以外で留年に対する意識が異なる)
ただ日常生活においては、行動的でセンスがいいとポジティブに評価する人が多く、特にマイナー言語専攻の人は人数が少ないので、全学の授業やサークルでもすぐに顔を覚えてもらえるなどとメリットが多いです。
3.学外の反応は?
他大学からは普通の阪大生、一般人からは阪大凄いと持ちあげられがちで、特に不都合を感じる事は少ないです。つまり、阪大の枠から出たら皆同じ大阪大学の学生と見られるだけとなります。たまに学歴コンプレックスを持つ受験マニアの上位層の学生から嫌味を言われることもたまに聞きますが、基本的に無視できるレベルです。
4.就活の影響は?
専門職を除けば文系総合職は学部名よりも大学名で見られる事が多いので、これまた大きな悪影響はなく、むしろTOEIC点数やコミュニケーション能力で見られることが多いので、就活には業種に関係なく案外有利な印象です。
5.大学としての外国語学部の立場は?
大阪大学と大阪外国語大学が合併した際、対等合併の建前でも実態としては吸収合併だったので、運営側としては学内では立場が弱めかもしれません。実際、外国語学部の教授には、予算削減やルール厳格化で昔ほど自由に研究できなくなったとの声も時折聞きます。
最近では、大学の文系予算削減の影響を直に受けて、外大図書館の蔵書大量処分事件や、キャンパス移転に伴う設備の大幅削減、外大時代からの部活・サークルの強制廃部など、今後の外語生にとって肩身の狭さを感じる状況になりつつあるようにも思います。
関連:ここが不便!大阪大学新箕面キャンパスの問題点を阪大生に聞いてみた
まとめ
こんな感じで、実際、阪大外国語学部のマイナー言語に入ったとしても、受験終わりのノリで春の新歓時期に自虐ネタが飛ぶ事くらいを除けば、基本的に日常生活において実害はなく、むしろ進路を考えた場合、いろいろコスパがいいので、何ら問題ないと思います!また結局は、大学生活でも日常生活でも就職活動においても、学歴はあくまで足切りであって、本来の人間性で見られる事が多いです。
そして、新歓時期を過ぎても他学部生が「外語は阪大じゃないから(笑)」等と言ってきたら「こいつはヤバい奴なので人間関係切っとこう!」と瞬時に人間性を判断できるチャンスです。積極的にフィルタリングして快適な大学生活を目指しましょう!
関連:大阪大学旧箕面キャンパスの怖い話
関連:大阪大学に関する過去記事
<ブログトップへ戻る>
WEB拍手ボタン・コメント
武知 千津子
教学社
売り上げランキング: 23,510
教学社
売り上げランキング: 23,510
0 件のコメント:
コメントを投稿