今回は、インターンシップのためのドラッグストア業界の業界分析をしてみてわかったドラッグストア業界の3つの新傾向をまとめてみました。
関連:最近のドラッグストア業界について
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医薬品以外にも化粧品・食料品・日用品を販売
これまでドラッグストアといえば、薬剤師が医薬品を販売するだけの店というイメージでしたが、Amazonの台頭や医薬品販売の規制緩和によって、最近では大手のドラッグストアチェーンは、顧客の来店頻度を上げて、利益率の高い医薬品や化粧品のついで買いを増やす目的で、生鮮食品や日用品も販売するようになりました。
それどころか、薬剤師が必要な調剤医薬品の販売を捨て、一般人でも販売できる医薬品に絞ったドラッグストアチェーンも増えつつあり、業界全体として「薬局スーパー化」が進んでいます。
トップバリューのようなプライベートブランド商品の開発と販売
ついで買いの撒き餌としての生鮮食品のディスカウント販売を赤字覚悟で開始しつつあるドラックストア業界ですが、コスト削減とブランディングを両立させるために、イオンの「トップバリュー」シリーズのようなプライベートブランド商品(PB商品)を開発しOEM生産で販売するチェーンも増えてきました。
とはいえ、少し前のスーパーのPB商品にありがちな「安かろう悪かろう」ではすぐ飽きられてしまうので、PB商品の品質向上も課題となっています。また、食品以外にも化粧品分野でもPB化が進んでいます。
業界再編とイオングループによる薬局チェーン取り込み
日本のドラックストア業界はチェーン店の拡大や少子高齢化の進行によって、市場が飽和状態に近づきつつあり、M&Aなどを用いた同業他社の吸収合併やグループ化による業界再編が進んでいます。
さらに医薬品販売の規制緩和や「薬局スーパー化」によって生鮮食品なども扱うようになったことで、大手スーパーやコンビニ業界とも競合するようになりました。その結果、イオン系のドラックストアグループ、スギ薬局のような大手ドラックストア系グループ、グループに属さない独立系チェーンの3種類に分かれる結果となりました。
まとめ
結論として、最近のドラックストア業界は、単なる薬局からスーパーのような総合小売店へと変化する「イオン化傾向」がとても高いことがわかりました。というか、分析途中に気がついたこのキーワードを言いたいがために、この記事を書いた次第であります(笑)ちなみに理系の知り合いに話してみたら反応が超面白かったです。
なお、一般的なドラッグストア業界の業界分析データは以下のリンクにまとめています
参考:【業界分析】最近のドラッグストア業界について【就活】
また、小売業、特にチェーンストアに関する基礎知識は、少々内容が古いですが下で紹介している「21世紀のチェーンストア-チェーンストア経営の目的と現状」という本がおすすめです。
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