今回は、高校や大学で壁新聞形式の学内新聞を制作していた時のノウハウをまとめてみました。今後、ちょっとした新聞や掲示物を作ってみたい人に何かのヒントになれば嬉しいです。
【創刊までの準備】
新聞の初回制作までの準備としては、おおよそ以下の手順で行いました。とりあえず作るだけなら一人で手書きの原稿を台紙にペタペタ貼っていってコピーするだけでもできますが、ある程度の品質をキープして定期的かつ効率的に制作を続けるならITツールを使って仲間を誘って作るのが一番です。
・おおよそのテーマやレイアウトの検討
・Canva、メールアドレス、各種SNSアカウントの設定
・Googleフォーム等での投稿フォームの設定
・執筆者や編集者の募集
・印刷枠や資材提供などの協力者の募集
・利用可能な掲示板や配布場所の確保と一覧表の作成
【毎回の制作手順】
創刊号が無事制作できたのちは、以下のようなサイクルでどんどん続編を制作していきました。この段階では、ネタ集めや執筆者の確保、読者の拡大が課題となってきたので、いろいろと工夫とした結果、一度でも投稿してくれた人には作品のPDFファイルを次回以降の執筆のお願いと合わせて配信し、SNSでも情報発信するというタスクを追加しました。
・翌々回以降のテーマ決めと執筆者への原稿依頼
・ネタ集め用のアンケートをGoogleフォームで実施
・翌回の取材、原稿執筆、校正
・記事をWordやEvernoteなどに一旦まとめる
・Canvaに貼り付けて印刷可能な原稿にする
・イラスト作成や写真撮影、QRコードの設定
・PDFファイルで印刷版の原稿を保存する
・原稿の試し刷りと修正
・指定の掲示板や配布場所への設置、過去作の回収
・執筆者や関係者への印刷版の配布と次回テーマの案内
・TwitterなどSNSでの紹介と、関係団体アカウントも巻き込んだ記事紹介
【記事ネタのヒント】
ある程度号数が伸びてくると、テーマ決めに悩んでくると思いますが、いわゆる「木戸に立ちかけし衣食住」(気象・道楽(趣味)・ニュース・旅・知人(有名人)・家庭・健康・仕事・衣食住)に関するネタで考えると、結構考えやすいです。
また高校や大学であれば、部活やサークル、アルバイト、ボランティア、進級進学、就職活動、一人暮らし、旅行といったテーマは共通の話題になりがちなので、実際の経験者にインタビューしたり、読者アンケートを取ると記事が書きやすいです。
【参加者アップのための工夫】
読者及び執筆者の開拓の工夫として、例えば以下のような工夫をしました。
・微妙な空白に「捨てカット」としてイラストや写真を入れる。
・QRコードを使い、SNSや過去作品にリンクさせる。
・協力団体の広報活動に協力するためにCM枠を設定する。
・過去の執筆者に次回依頼を兼ねたお礼訪問やメールの実施。
・Twitterで執筆者や所属団体の紹介を行いリツイートでの拡散を期待する。
・制作ノウハウを共有し、誰でも作れるようにする。
・過去作品を電子化して誰でも閲覧可能にする。
・少なくとも主要な掲示板にはカラー版で掲示する。
・新しい配布場所や掲示場所を開拓する。(他のキャンパスや商店街など)
【掲示板を使う際の注意事項】
学内の掲示板等を使わせてもらう際は、掲示ルールに従って掲示しないと最悪の場合、活動停止処分になるので、掲示場所や配布場所はチェックシートでまとめて管理しました。
・掲示物を貼る際は、掲示板の規定に従い、許可印などが必要な場合は取得すること。
・掲示後には、掲示期限が過ぎた場合や内容が古くなった場合は適宜撤去すること。
・掲示物には、著作権やプライバシーの侵害にならないよう十分に注意すること。
・掲示物に関する問い合わせや苦情には迅速かつ適切に対応すること。
以上、ざっくりとした説明になりますが、学内新聞の作り方と掲示方法についてまとめてみました。
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