2020-01-28

【受験勉強】受験生に仮面浪人をおすすめしない7つの理由【大学入試】




受験で合格した滑り止め大学に在籍したまま本命校を目指す、いわゆる「仮面浪人」の賛否について、個人的な考えをまとめてみました。

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個人的には以下の理由で反対です。特に、滑り止め校に普通に通学しつつ受験勉強を同時並行で行うタイプの仮面浪人はかなりリスク高めだと思います。


1.大学で単位を取る必要があるので集中できない
一般的に、仮面浪人では翌年の受験がダメだった際は、そのまま滑り止め校で進級するために授業と受験勉強を両立する必要がありますが、大半の大学の授業は過去問スタンプラリーといった要素もあり、他の人との協力が欠かせません。そのため、進級前提で受験勉強を同時並行で続けた場合、同期との人間関係を構築する必要があり、結果的に受験勉強に集中できないリスクがあります。

2.受験勉強のサポートが得られにくい
最初から仮面浪人ではなく予備校通いや家庭教師を選択した場合、勉強の質問環境があるので効率的に成績向上が目指せますが、一般的に仮面浪人の場合、金銭的に予備校通いや家庭教師も両立できる家庭は少なく、結果的に孤立無援の状態で受験勉強に臨むことになりがちです。

3.学費が無駄になる
仮面浪人の場合、中途半端に通学する形式、もしくは休学前提で籍だけ残して一切通学しない選択のどちらかになりますが、どちらにせよ年間の学費負担はあり、私立大学の場合さらに謎の高額寄付金なども支払う必要があります。そのため、大して通わない場所にそれだけの価値があるのかと考えると少々疑問です。

4.ある意味で人間関係を裏切ることになる
仮面浪人をする前提で入学した人は、無意識だとしても他の人を踏み台として見下している部分があり、何食わぬ顔でその場の人間関係を構築して翌年、別の大学にしれっと入るのは、個人的には不誠実な部分も大きいと思います。また逆に、予想以上に場になじんでしまった場合、どちらの道を進むべきか本人が悩むリスクもあります。

5.合格できなかった人に失礼である
大学の合格枠は多少多めに設定されていますが、それでも本人にとっての滑り止めが本命校である人もいるわけで、そうした他の人の本気を踏みにじっておいて、入学目的は1年そこらのための保険、というのはギリギリで枠を取られた他の人にはあまりにも可哀想だと思います。また、人数が少ない学科の場合、ペア作業に支障が出るなど教員の指導計画に大きな狂いが出て周囲に大迷惑をかけるリスクもあります。

6.翌年に進路に妥協しても不満が残る
これは人それぞれだと思いますが、普通の浪人より仮面浪人は状況が複雑で、完全に受験勉強に集中できず、さらに中途半端に滑り止め校の状況を知ってしまっているため、翌年に受かっても落ちても普通の人以上に未練が残り、満足できない大学生活になる可能性が高いです。

7.留年して就活が不利になるリスクがある
仮面浪人の場合、進級のための授業と受験勉強を同時並行する人が多い傾向ですが、やはりどちらも中途半端になり、進級失敗して留年、という話もよく聞きます。一般的に、日本の就活常識としては、浪人よりも留年の方が経歴上のダメージが大きく、万が一、受験失敗かつ留年コースとなると、その後のキャリアでは大ダメージとなり得ます。


<まとめ>
結論として、個人的には仮面浪人はコストパフォーマンスが悪いのでおすすめしませんが、どうしてもやりたい場合は入学手続き後にすぐ休学届も出して一人で集中するのが一番マシな方法かと思います。

また、入学時は本命のつもりだったけど、入学先が期待外れで仮面浪人を決意した人も、やはり休学などの手段で、人間関係をリセットして受験勉強に集中した方が結果的によい進路を得られると思います。

そして、そもそも家庭の都合で浪人が許されない人以外は、予備校や家庭教師などで受験サポートを受けつつ、素直に浪人した方が結果的には効率がいいと思います。

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