2019-10-05

【激怒】金沢21世紀美術館、監視員のせいで雰囲気ぶち壊しだった件【最悪】



写真提供:金沢市
金沢・能登旅行に行ってきました。その中の金沢市内観光の一つに、有名な金沢21世紀美術館がありましたが、はっきり言って失望しました。作品自体は非常にユニークで興味深い作品ばかりで、またもう一度行きたいと思えるものでした。

一方で、美術館のシステムや監視員の高圧的な態度が最悪で、比較的常識的で忍耐深い言動を心掛けているつもりの自分もつい我慢できなくなりそうでした。記事後半では、改善の期待を込めて何が最悪だったのかを具体的に解説していきます。


目次
1.最悪な係員・監視員の態度
2.美術館の構造と臨時コインロッカーの案内の不備
3.料金システムと自動券売機の不備
4.館内の暑さと給水設備の少なさ


1.最悪な係員・監視員の態度
見学者に対する展示室内の監視員の態度はジロジロと、まるで犯罪者でも見るような目つきで、作品をよく見ようと近づけば触ってもないのに近づくなと怒鳴りつけられ、逆に遠めから眺めていると邪魔だから動けと言われるなど、ずいぶん杓子定規でヒステリックな物言いをされたり、また後述の展示エリア内の臨時コインロッカーでの対応も含め、横暴かつ理不尽な対応で、とにかく不愉快でした。

こちらとしても静かにマナーを守って芸術鑑賞をしたいのに、それすらも許さない雰囲気でがっかりしました。

また監視員は英語があまりわからないためか、欧米系の外国人観光客の行動にはずいぶん甘い対応でしたが、アジア系の外国人客や日本人客、特に子供連れに対しては上から目線で怒鳴りつける様子がどのエリアでも見られ嫌な感じでした。確かに注意事項があることは理解できますが、それでも問答無用で怒鳴りつけるような言葉遣いはいかがなものでしょうか?

例えば、とある海外の美術館のように、多言語で注意事項を書いたうちわ状のプレートを眼前で静かに提示して、それでもダメなら改めて口頭で注意する、といった二段階方式の方が見学者としても冷静に納得できるし、他の見学者の邪魔にならないのでは?と思いました。

そして、触ることが前提の体験型の展示に対しても、いまいち態度がはっきりしない意味不明で抽象的な指示を下し、それに対して質問をしても、弁解するでもなく謝るでもなく単に無視して睨みつけられたのには本当に腹が立ちました。これまで海外も含めていろいろな美術館の展示会に行ったことがありますが、ここまでひどい態度だったのは初めてでした。

もしかして21美では芸術家の作品ではなく、誰構わず見学者を子ども扱いして上から目線で理不尽に怒鳴りつける監視員が、金沢21世紀美術館で真に鑑賞すべき作品なのでしょうか?だとしたら「世界一」ユニークな展示をされている最高の美術館ですね。

※ちなみに、21美の監視員はいわゆる学芸員ではなくただの派遣バイトらしい事が後に判明しました。今回は経験がありませんでしたが、他の口コミレビューやブログ記事を読む限りでは、作品の質問をしてもスルーされたり雑な対応を受けたとの記述も見受けられました。


2.美術館の構造と臨時コインロッカーの案内の不備
これはどちらかというと個人の好き嫌いの部分もありますが、美術館の構造がまるで迷路のようで、展示替えによる立ち入り禁止エリアの設定もあったせいもあってか、パンフレットの展示に向けてなかなか移動できませんでした。美術館は左右対称な建物で、パンフレットの地図もいまいち現在地と進行方向がわかりにくいデザインだったので、はじめて来る人には不親切だと思いました。

また今回は、大半の荷物を窓口近くのコインロッカーに預けて、貴重品のみ小さいポーチに入れ替えて安心していたのですが、今回の展示には体験型の展示作品があり、そこでさらにアクセサリーや腕時計も含めた手回り品を、展示エリア内の臨時コインロッカーに預ける必要がありました。

確かに作品保護のため荷物を預ける事は理解できますが、窓口などの事前案内では奥の臨時コインロッカーに関する案内がなく、小銭入れを入り口のコインロッカーに入れてしまったため、せっかく順番待ちをしていたのに、融通が利かない係員のせいで追い出されそうになりました。

幸いお札はあったので交渉して両替をお願いした所、実に不愉快そうな顔で苦々しく舌打ちされ、長時間待たされた後にやっと両替してくれましたが、この間の対応が実に不快でした。展示エリア内部でさらに臨時コインロッカーを使う必要があったのは想定外だったので、せめて窓口、あるいは展示の順番待ちの前に説明してほしかったです。

※それから個人的には、トイレなど一部通路が狭く、バリアフリー的な観点からも改善の余地があるのでは?とも思いました。


3.料金システムと自動券売機の不備
今回見学した時はちょうど展示替え時期で、例のプールといった、ガイドブックにも載っているような有名な目玉展示も含めた半数以上のエリアが立ち入り禁止だったのにも関わらず、入場料はいつも通りのご様子でした。さらに普通に安くない料金を支払ってチケットを受け取った後で「展示替えのため半数程度のエリアしか開放していない」という事実説明を受けた時は、知らなかっただけにとてもがっかりしました。

そもそも大量の観光客に対して、受付窓口が少なく常にキャパオーバーの様子であり、自動券売機なども設置されていないためとにかく行列がひどく待ち時間が随分無駄でした。せめて入り口に一般用の自動券売機を設置して、窓口では割引対象客のみ対応すればいいのにと思いました。

※ちなみに、現時点では前売り券販売はコンビニのみだそうです。そのような内容は駅やガイドブック等でも目立つ案内はなく、後から人づてに聞いてちょっと損した気分でした。他にも駅や観光案内所などいろいろな場所で事前購入できれば便利だと思いました。


4.館内の暑さと給水設備の少なさ
これは賛否両論あるかと思いますが、観光客に人気の施設でどのエリアも満員だったためか、全体的に生ぬるい空気で日差しもあり、迷宮のような長い順路を歩いているとずいぶん汗ばんでくる感じでした。

一方で飲料の自動販売機や給水機などといった設備は皆無で、結局、全ての展示を見終わる頃には軽い熱中症のためかフラフラでした。水分補給のため館外に出ようとしても、迷宮のような構造であったため、荷物を入れたコインロッカーの方向に迷い、脱出に少々苦労しました。作品保護の意図も十分に理解できますが、それでも事故が起きる前に何かしらの対策をすべきでは?と思いました。

※個人的には仕事柄、AEDの設置の有無がわかりくい点も気になりました。


まとめ
正直、2以下は情報収集を怠ったこちらの自己責任な部分もあることは自覚していますが、それでも監視員の想像以上のひどい態度のせいもあってつい書いてしまいました。単に今回だけ運が悪かったのでは?とも思いましたが、トリップアドバイザーなどで他の人のレビューを見てもやはり酷評が多くがっかりでした。

特に、はじめての美術館体験が21美になる人には絶対におすすめしません。美術全般が本気で嫌いになるような体験でした。

今の金沢21世紀美術館は北陸新幹線の開通などで観光客が増加し、自身の態度に驕り高ぶって天狗になっている部分もあるとしか思えません。また、細かい案内の不備に関しては、美術館独自の努力ももちろんですが、外部の交通機関や観光局などと連携したさらなる情報発信の努力の余地があると思いました。次回金沢に来ることがあれば、こうした問題が改善されていることを祈るばかりです。

★2年後金沢21世紀美術館の監視員の記事が2年越しにプチ炎上したので改めて考えてみた

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