2020-02-27

【大阪大学】阪大外国語学部に対するよくある誤解と現実をまとめてみた【あるあるネタ】





今回は、阪大外国語学部のイメージに関して、外語生なら絶対一度は言われる、よくある誤解と現実についてまとめてみました。受験生の人は見ておくと便利かも。

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1.全員が留学経験者である
阪大外国語学部は現時点では卒業要件に海外留学は必須ではなく、また必ずしも全員が留学希望者では無いようです。実際、自分も大学では海外留学はしなかったし、同期も半数程度しか留学してなかったです。

ただ、必修科目を落として「大阪大学に強制的に留学」(留年)の人も勘定に入れると、全体的な「留学」経験者は確実に多い学部だと思います。

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2.全員が英語と専攻語がペラペラである
入学時点での英語力は高めですが、英語専攻以外は基本的に各専攻語の学習で忙殺される日々が始まるので、よっぽど毎日独学で頑張る人以外は、英語力はかなり落ちます。学内での留学生との交流機会も少ないので、外国語の利用機会も案外少ないです。

また、最初の2年で必修科目の言語科目を取り終えたら、専攻語の言語系科目を取らなくてもよくなるので、ここで言語や文学以外の文化・経済・歴史といった系統の科目ばかり選んでいたら、必然的に専攻語の能力も落ちる一方です。やはり英語も専攻語も復習や独学が大事ですね。

とはいえ、一般の大学生よりも英語能力が低いわけではなく、素質はあるのでTOEICなどのスコア平均は他の学部よりは高いです。

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3.全員が言語と文学バカである
案外、外国語学部といっても、言語オタクと文学少女ばかりではないです。そもそも阪大外国語学部の方針としては「言語を足掛かりに対象国全体を理解する」というものなので、最初の2年で必修科目としての専攻語を叩き込んだ後は、言語・文学以外の分野に重点をおいた自由な勉強ができます。実際、卒論テーマでも言語系のテーマ選択者は少数派で、それ以外のテーマで書く人が多いです。そのため、自分みたいに「言語自体には興味ない!」という人でも一応生き残る事は可能です。

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4.全員が翻訳家や言語学者になる
外国語学部の卒業後の進路は、幅広い産業分野に広がっており、意外に翻訳家や言語学者は少数派です。また、内定先の企業も全員が海外関連ではなく、全く海外関係ない人も多いです。とかいう自分も最終的には、海外と直接は縁がない国内の企業に就職予定です。

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5.偏差値低いし留年率高いからバカが多い
阪大外国語学部は相対的に他の学部より入りやすい割には浪人割合や留年率が高く、理系大学の中でマイノリティ側なこともあってかバカ扱いされがちですが、個人的にはちょっと事情が違うと思います。

まず他学部と違って、定員や志望者が少ないことから正直、模試の偏差値はあてになりません。また、他学部・他大学狙いの滑り止め入学の人も多いので浪人経験率も高く、平均年齢も少しだけ高めです。

次に、最初の2年間の外国語学部の必修科目(専攻語)は各半期に1つでも単位を落とすと無慈悲に留年が確定します。さらに、スピーキングといった能力を定量的に測りにくいテストでは、講師や同期との人間関係も得点を大きく左右するため、無遅刻無欠席の真面目な人でもまさかの留年リスクは存在します。

また、海外留学の帰国時期によっては十分な就職活動ができず、戦略的な留年を選ぶ人も一定数いることから、一概にバカ扱いするのは違うのでは?と思います。

そして、阪大のマジョリティである理数系知識の乏しさについては、その分専門的な語学能力に特化しているだけなので、同じ土俵で話すこと自体がナンセンスです。

以上、阪大外国語学部のあるあるネタをまとめてみました。
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