2020-06-29

【浪人生活】浪人して予備校通いをすると実際どうなるのか?一年間をまとめてみた【阪大受験】




自分は現役受験生の時に失敗した結果、一年間の浪人生活を経て大学生活をスタートしました。今回は、その一年間について振り返ってみました。万が一、浪人確定!?となった人には何かの参考にもなるかも?



1.浪人時代の概要について
現役時代は大阪大学外国語学部を第一志望としていましたが失敗しました。いわゆる仮面浪人も検討しましたが、中途半端な妥協になりそうだったので浪人を選択しました。

そのため引き続き阪大を目指すべく、中学・高校時代に住んだ愛知県の実家を出て、大阪梅田の予備校提携の寮に住み、河合塾大阪校に一年間通学してチャレンジしました。



2.わざわざ大阪で寮生活をして予備校通いをした理由とは?
河合塾は名古屋や豊橋にもあったのに、わざわざ大阪での浪人生活を選んだ理由は大きく二つあります。

一つは、大阪であれば講師や授業内容が阪大受験に特化しており、受講生も阪大志望が多いはずなので授業の質やモチベーション維持に効果的と考えたためです。

二つ目は、個人的に大阪はなじみのある場所で、祖父母の家も近いため過ごしやすさを感じたからです。

また、裏の理由として、休日に梅田や神戸や京都に遊びに行けるのでは?という不純な目論見もありました(笑)。



3.寮生活はどんな感じなのか?
予備校提携の寮は大阪梅田駅から徒歩圏内の中津にあり、河合塾大阪校も梅田駅近辺にあったため、授業後に歩いて茶屋町に遊びにいける環境でした。

また、寮は食堂と自習室と簡易キッチンが共用の個室で、食堂では朝食と夕食が出ました。部屋の中は勉強机・ベッド・収納スペース・ユニットバスで構成されており、それなりに勉強に集中できる環境でした。

寮は同じフロアが同じ予備校生であったので、勉強の教えあいや趣味の話など交流もありました。

そして、浪人生活は個人プレイの勉強が本業とはいえども、隣室の仲間とアニメ鑑賞会や小旅行にもいったりしました(笑)。同じフロアの人の一部とは今でも交流が続いているほど仲良くなりました。


4.1日や1週間の流れは?
基本的な一日の流れとしては、7時前に起きて食堂で朝食を食べ、午前中に塾で授業を受けて、軽く昼食をつまんだ後、授業後に塾の自習室で予習や復習を行いました。その後は、ちょっと梅田の茶屋町を歩いたり買い物をして寮に戻り、家事をしたり寮の夕食を食べた後、参考書や過去問対策をして、25時頃に就寝していました。

土曜日は基本的に一日中、部屋や自習室で受験対策を行って、気分転換に梅田を歩き、深夜には隣室の仲間の部屋に遊びに行くことが多かったです。

日曜日は予備日として、あえて勉強スケジュールには組み込まず、その週で足りてない部分や追加でやりたい内容を自習したりしました。また、自分で決めた目標が達成できている週には、京都や神戸に友達と小旅行に行ったり、ゲーム三昧の一日を過ごすこともありました。



5.予備校の時間割や授業内容は?


こんな感じで、今思えば高校生と大学生の中間の感じの時間割でした。河合塾の場合は、入塾時に面談があり、受けるべき授業と追加で受けたい授業を選択し、自分で時間割を設定しました。

写真の時間割は平日の時間割で、夏休みや冬休み期間は別途、講習メニューを受けました。

授業内容としては、事前にテキストを予習した上で、授業で解説を聞いたり質問をして時々テストを受ける、という形式が多かったです。また、世界史など大教室で行うタイプの授業は意外にもモグリがok(黙認)で、特に人気のテーマの授業の時は立ち見も出ていました。

ただ、個人的に予備校ならではの特徴のある授業もあり、英作文・世界史論述・小論文などは、少人数での添削授業でした。これは自分が納得いくまで教えてもらえたので非常に役立ちました。



6.浪人生活の費用は?
概算で言うと、予備校で年間100万円、生活費に50万円程度かかりました。また、講習費用やテキスト代、受験費用もかかるので、全部で少なくとも200万円程度は必要なのではないかと思います。


7.浪人時代に使った参考書は?
基本的には塾のテキストと個人的に買った参考書や過去問を併用して勉強していました。具体的な参考書の情報については、以下の記事で紹介しています。


ただ、使い方のポイントとしては「量より質」で、何冊も同じような本をコレクションするよりも、適切なレベルの本を周回する方が結果として効果が高いです。


8.浪人生活のモチベーション維持の方法とは?
モチベーションについては、そもそも浪人すべき?という問題があり、集中して勉強できない性格、もしくは環境にいる人は浪人しても合格確率が低いので、浪人自体おすすめしません。


一方、浪人可能な人が浪人生活を上手くやりきるコツとしては「計画性」と「気分転換」がキーワードになると思います。

具体的には、月割り・日割りの予定表を設定し、日曜日は基本的には予定を入れない「予備日」とする、といった工夫です。

また、可能であれば、積極的に質問をしたり教えあいをするなど、人とのコミュニケーションをとって孤立しないことも重要です。



9.大学生活で感じたギャップは?
浪人生に対する現役生の反応としては、一年程度であれば、それほど影響がないように感じました。ただ、やはり浪人生が複数人いると、現役生とグループが離れがちになる事はありました。

また、浪人経験者全体の傾向として、挫折経験があるためか、落ち着いた性格の人や冷静になって考えられる人の割合が多いようにも思いました。

また、成人式や現役自体の流行りの話になると、多少のギャップを感じることも多かったので、その辺は予習が必要かもしれません。



10.就職活動での浪人経験の影響は?
結論から言えば、それほどマイナスの影響は感じなかったです。幸いにも浪人期間は一年間で、進路もそれなりの大学であったので特に問題なく就活を進められました。

逆に、浪人というある意味で挫折した経験があることは、ストレス耐性があると良い評価をされることも多かったです。

また一般的に、生涯年収などの観点から浪人は不利という人も多いですが、一定以上のランクの大学に行く前提であれば、十分に回収できる投資であるとも言えるので、その辺は気にせず頑張っていいと思います。



11.浪人を経験した全体的な感想は?
浪人自体の一年間は、同じ目標の仲間と協力して日々努力する日々で、また、都会の中の生活でもあったので、今思えば、ある意味でその後の大学生活よりも本来の大学生らしい日々だったのかもしれないと思います。

確かに考え方によっては、この一年間は時間の無駄、もしくは大きな遠回りだったのかもしれませんが、結果として得られたものは大きく、自分の中ではそれなりに満足できる一年間でした。




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