知ってる人は知っている話ですが、実は自分は一年間大学を留年していました。とはいえ、転んでもただではは起きぬ性格なので、今後の誰かの参考になればと、その一年間について反省点も踏まえまとめてみました。
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1.そもそも留年した経緯は?
大学一年生の時、外国語学部の必修科目である専攻語の文法テストが教員との相性もあってか難しく、体調不良もたたり、最終的に必修科目を一つ落としてしまいました。大学のシステム上、専攻語の必修科目は年度内の再履修や単位振替ができないため、他の同期が意気揚々と海外留学を決める中、意気消沈しての学内留学が決まりました。
その結果、本来では二年生である翌年度に「もう一年生」として、後輩に交じって一年生をやり直し、その後はどうにか無事に進級し合計5年間かけて大学を卒業しました。
2.周りの反応は?
「もう一年生」となることが決まった時、家族や学内の友人は案外、まあ仕方ないと軽く流す人、そもそも興味がなく無関心な人の2つにわかれました。そもそも外国語学部は同様の理由で留年する人が大勢いるので、学内では比較的自然に流されました。
逆に、全く事情を知らない学外の人、例えば大した所も出てない上に自分と大して関係のない特定の方が、事情を知った途端に、ずいぶん偉そうに上から見下したような態度になってしゃしゃり出てくるようになったのは、非常に興味深い現象だと思いました。黙ってても進級・卒業できる大学だなんて超うらやましいですね!
3.最終的にどんな一年を過ごしたのか?
成績発表で意気消沈したのもつかの間、とりあえず、この一年は海外留学ではなく学内留学したと思って再履修の他にも、やるべきこと、やれること、やりたいこと、に全力で取り組む事を目標に、いろいろな挑戦をしました。
例えば、
・副業でやっていた大学の実験被験者バイトの紹介サイトの運営
・学食バイトや塾講師や派遣バイトといったアルバイト
・株取引を主体とした資産運用
・寮の友人を巻き込んだ定期的な料理会
・フランス語や中国語といった選択外国語科目やプログラミングの勉強
・卒論以外に取るべき科目や面白そうな授業の履修
・大学図書館で広範な分野の本を読破
・廃部寸前の外語文芸部に入り学内新聞プロジェクトによる文芸部の再生
・学内の留学生との交流
・就活の一手として企業の早期インターンに参加
・国内旅行や海外旅行
といった内容です。
再履修すべき必修科目の受講以外はプレッシャーの少ない環境の中、ほどよい自由度でいろいろな活動に取り組めました。
4.先輩となった同期、同期となった後輩との関係は?
結論から言えば、どちらも少なくとも表面上は特に問題なく、それなりに無難な人間関係を幅広く構築できて良かったです。また逆に、二つの世代を知っているからこそのメリットもありました。
まず、一足先に進級して先輩となってしまった同期とは、テストの過去問や就活の情報交換といった点で助けてもらうこともありました。ただ、彼らはよくある外国語学部生と同様に、3年生時点で大学を休学して海外留学に行ったので、結局、同期の過半数とは同じ卒業年度でした(笑)
次に、翌年同期となってしまった後輩とは、運よく?入学時点で編入したので、ギリギリ無難に同じ新入生の雰囲気で紛れ込むことに成功し、多少の遠慮はあるものの同世代として受け入れてもらえました。また、過去問共有やイベント等での先輩(元同期)との調整役を行う機会があったおかげか、困りごとでは相談される程度のポジションは確立できたつもりでした。また同じ学生寮だった人とは別に知り合いも増えました。
5.留年のメリットは?
それまでの学生生活では、大学のカリキュラム的に同じ学科の人と卒業まで一日中一緒にいないといけない環境でしたが、必修科目が一コマしかないという、ある意味で自由度の高いスケジュールのおかげで新しい活動に参加できた結果、普段の生活では知り合えない人と知り合いになれた点です。
また、卒論以外の卒業要件科目をなるべく多く先取りして履修したので、結果的に卒業前の最後の一年を卒論ゼミや就活だけに集中させることができました。
6.留年のデメリットは?
デメリットとしては、その間の学費・生活費、再履修のために再履バスでわざわざ別のキャンパスに移動する必要があった点、もしかしたら就活で多少減点されていたかもしれない点、そして、大した大学も出てないくせに、偉そうにマウントをとってくる無関係な野次馬が増えた点です。
また、入学から4年目には自動的に大学の学生寮から追い出され、年齢的に適用対象外となってしまった世間の学割サービスなどがあったことも、地味に不利な点ではあったと思います。
7.就活への影響は?
留年が就活にもたらした影響としては、メリットもデメリットもありましたが、結果的に上場企業から内定を頂けたので、思ったよりはダメージは少ない方かもしれません。というか大学名のおかげで助かった部分もあったのかもしれません・・・
まず、メリットとしては、一年間余分に、自由なスケジュールのもと、情報収集やインターン参加など、比較的余裕をもって就活に取り組めた点、特に経歴だけが大きな穴だったため、面接対策では、その点を中心に対策しておけばギリギリ挽回できた点、海外留学経験と合わせて逆境やストレスに強い人というイメージを出せた点、などがありました。
具体的に面接では、挫折経験を克服したことによる冷静さやストレス耐性、取得単位の多さと幅広さ、アルバイト・インターン・部活といった経験の多様さを評価されました。
次にデメリットとしては、やはり超一流の企業となると二次面接以上は相性が悪い企業もあった点、というのが目立った内容でした。ただ、そもそも業界選びを広くとっておけば、これまた違った結果になっていたのかもしれません。
8.まとめ
総評として、留年そのものは大きな失敗ではありますが、その結果、ノルマが少なく本当にやりたいことに全力で挑戦できる環境に身を置けたことは、自分のスタイルにも合っていて、ある意味ではメリットもあったのではないかと思います。
まあでも、留年なんかせずにストレートで卒業が一番ですけどね(笑)
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