2020-08-06

【プチ起業?】大学の実験参加者の人材募集用アカウントの設立運営と事業売却で得たこと【SNSビジネス】




もう引退済ですが、大学時代に副業感覚でやっていたちょっとしたSNSビジネスの内容や実績についてまとめてみました。基本的なやり方は再現性や応用性が高く、ローリスクでできたので興味のある方はどうぞ!



1.どんなビジネス?
簡単にまとめると、研究者から依頼を頂いて大学の実験バイトの被験者募集情報をTwitterで定期的に配信して謝礼を頂き、同時に大学生向けにバイト情報サイトや就活サイトといったキャンペーン広告を配信して広告収入を稼ぐ、というビジネスにチャレンジしていました。

つまり、実質的な広告配信業のような事を1人でやっていました。

ちなみに、実際のアカウントと説明書はこちらです。


2.そもそも実験バイトとは?
実験バイトとは、大学の研究室や卒論などで実験データを集めたい人が、学内外で実験やアンケートに参加してくれる人を募集し、参加者は参加謝礼がもらえる!という単発型のアルバイトです。ちなみに、過去に参加した実験の概要は、以下の記事でも紹介しています。



3.SNSビジネス開始の経緯は?
このビジネスは学内の実験バイトに参加した時に、実験バイトは時給効率が良いことに気づき、より効率的に実験バイト情報を集めたいと思ったのがきっかけで考案しました。

研究者側も実験参加者の募集に苦労している人が多く、学内全体の実験参加者の募集情報の統合的なプラットフォームのニーズを発見しました。

そこから学内での利用者が多いTwitterで掲示板形式の人材マッチングアカウントを設立し、最終的に5000人規模のユーザーを獲得しました。また、依頼者も大学内のみにとどまらず、近隣の大学や研究所からも頂けるようになりました。

なお現在は、事業を売却しアカウント運営からは引退しています。


4.実際の仕事の流れは?
実際のTwitterアカウントの使い方としては、DMやメールなどで研究者からの依頼を受け付け、問い合わせのあった方に説明書とテンプレートを送信し、返信された情報を確認して募集情報をツイート後、謝礼などを受け取り、という流れでした。

ちなみに、業務内容は掲示板形式の情報発信による人材募集に特化し、スケジューリングなどは研究者側にお任せしました。

そのため、募集ツイート内容は「実験概要・日時・会場・参加条件・参加謝礼・応募用フォームのリンク」というシンプルなものでしたが、大半の依頼は掲載後数分から1時間以内に完了しました。

またそれとは別の広告収入として、就活やアルバイトといった大学生向けのアフィリエイト広告や客寄せ用の大学生活に有益な情報をbot形式で自動配信し、定期的なアフィリエイト収入を獲得しました。

その他、広報活動として、研究室への地道な営業活動や掲示板へのチラシ掲示を継続していました。


5.実際の収入は?売却金額は?
この事業では「求人支援に対する謝礼、情報配信による広告収入、その他の臨時収入」の3つの収益源があり、Amazonギフト券といった現金以外の手段による収入が大半でした。

最終的に、サービス売却前の最後の半年間での収益は約20万円で、月平均で約33000円の収入があったことになります。

この金額自体は控えめですが、求人支援の謝礼相場をボランティア感覚で意図的に抑えた点と、サービス確立後の毎日の平均作業時間が約1時間未満と少ない点を考慮すれば、かなりコスパのいいビジネスだったと思います。

その後、大学卒業が近づき個人でのサービス継続は厳しいと考え、約2か月間いくつかの候補者や企業と面談し、最終的に約22万円で事業を売却しました。


6.事業をやってみた感想は?
Twitterでビジネスをやってみて、良かった点は大きくわけて以下の5点がありました。

・研究者と学生の双方から感謝された
・単純に収入が増えた
・学内での知名度が上がり自己紹介が簡単になった
・事業者としての視点が手に入った
・就活でも実績を評価された

また、数年前からこの事業を始めた時に、一番の障壁になるだろうと予想していた大学側が、案外活動に好意的で「他人に迷惑かけなければ多少収益性があっても、黙認という形ながらOK!(実験支援の制度ないから正直助かる!)」との態度で陰ながらいろいろ支援してもらえたのは意外でした。

ちなみにこのビジネスでの一番の難点は、主に大学生側のユーザーの獲得でした。ビジネスモデル自体はそれなりにシンプルで再現性も高めですが、ユーザー数が武器のビジネスだけに規模拡大の手段は最後まで悩みでした。今後この記事を参考に何かチャレンジしたい人には重要なキーワードかもしれません。


<関連著作>
ここでの経験をもとに、ちょっとした電子書籍を書いて出してみました。


また、他にも出している本も以下の記事でまとめています。
関連これまでにアマゾンでセルフ出版した電子書籍をまとめてみた


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